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日本の眼鏡フレーム G.M.S. Ⅱ
増永眼鏡には、こんな逸話が残っています。献上品の製造担当となったふたりの職人は、毎朝出社すると禊(みそぎ)をし、白装束に着替えて製造を行っていた、と。その製造現場は、五左ヱ門ですら立ち入ることのできない神聖な場所であったとのことです。職人は「変な物をこしらえたら切腹する」くらいの覚悟で臨んでいたのではないでしょうか。
そうして誕生した献上品は、約80年の時を経た今もほとんど劣化せずにまばゆい姿を見せています。セルロイドの素材は、20〜30年で劣化するのが通常です。しかし、献上品はセルロイドだけでなくどこも劣化も変色もしていません。桐のケースに納められているとはいえ、職人の魂がそうさせているとしか思えないのはきっと私だけではないでしょう。この献上品のリメイクを生み出すわけです。並大抵の意欲で臨めないことは当然でした。
縄手は社内では解決できず、地元の鯖江市内で脈々と縄手技術を受け継いでいらっしゃる方の力をお借りして完成。100周年より1年半遅れて、2007年に縄手タイプの発表に至りました。その時に感じたのは、技術はお金に代えられないということです。身体で覚えた技術はどこまで継承できるかわかりません。かけがえのない輝きがG.M.S.には込められています。
今そのG.M.S.に新しく「999」という商品が加わりました。こちらは、献上品の現代版リメイクではなく、「献上品そのものをかけたい」という、お客様のご希望に応えて生まれました。昭和天皇に献上したバックストーリーが生き生きと蘇る逸品です。G.M.S.そして、999。これらの商品は、私たち増永眼鏡だけの記念品ではないと考えます。増永眼鏡と産地全体が残し得た宝だと確信しています。
■昭和天皇献上品G.M.S.(再現) <G.M.S.シリーズご紹介>GMS-816 Size:49□21-140 Color:#23 BR TORTOISE
GMS-815 Size:47□21-140 Color:#23 GH
GMS-813 Size:45□21-140 Color:#59 BK